TOKYO SARU CLUB VOL.134 - Making of TokyoTribe
23:00香港の雜誌 MILK MAGAZINEで
連載していたぼくのコラム
TOKYO SARU CLUBの日本語版
過去にさかのぼっての
アーカイブ版をお届けしていきたいと思います!
今回は134回目!
※この記事は2013年6月に雑誌掲載されたものです。
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※この記事は2013年6月に雑誌掲載されたものです。
MAKING OF TOKYO TRIBE
今回の「TOKYO SARU CLUB」は、三太さんの代表作"TOKYO TRIBE"シリーズの1作目
"TOKYO TRIBE"のネタ元や、昔の資料写真を大公開!!
"TOKYO TRIBE"が作られたのは1993年、ということで20年前の三太さんや、
渋谷など街の様子もご紹介ますので、タイムスリップ気分でお楽しみください♪
①
こちらは作画資料用に撮った写真たち。その当時、漫画家の松本 大洋さん、永福 一世さんと
協力し合いながら、こういう写真を撮っていた。写真が歪んでいるのは、松本大洋さんが
当時持っていた、ハーフ魚眼レンズのカメラを使用しているため。
実際の漫画のコマでは、ブーツがより大きく描かれていたり、より三太さんの画風に
昇華されているのが分かる。ハンサムと評判の、若かりし頃の三太さんにも注目!
②
モノクロの写真は、20年前に三太さんが撮った渋谷、お台場の写真。
渋谷のスクランブル交差点は、名物の建物"Q-FRONT"が当時は無いというのが
大きく変わったところ。お台場に至っては、当時は観光名所とはほど遠い、
球体が目印のフジTVの建物もきれいなモールも何も無い、ただの埋立地だった。
③
"TOKYO TRIBE"シリーズに通して出てくるキャラ、シンヂュクHANDSの巌。
その巌の目の下のトゲトゲメイクは、スタンリー・キューブリックの映画
「時計仕掛けのオレンジ」の主人公 Alexのメイクからきている。
Alexは片目だけだが、巌は両目にトゲトゲメイクが。
そして、"TOKYO TRIBE"のクラブジェンナの内装は、
同じく 「時計仕掛けのオレンジ」に出てくるミルク・バーを参考にしたもの。
④
"TOKYO TRIBE"はシブヤ暴動の最中、ラストに主人公 渚とフジヲが
江ノ島の海を目指す。果たして2人は海に出られただろうかというところが、
若者の青春の出口となぞらえてあり、"TOKYO TRIBE"シリーズは
それぞれの主人公が、渚、海、港と海関連の名前が付けられている。
フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「rumble fish」もそんな、
若者の青春を描いた、海に出られるのかというのをテーマにした青春映画の名作だ。
⑤
こちらは過去にリリースされた"TOKYO TRIBE"単行本。右の紫の本が93年に
最初に出版された"TOKYO TRIBE"。それから布張りの豪華版などを経て、
今のSANTASTIC!で出版している、チョコチップ迷彩布張りの"TOKYO TRIBE"に至る。
最初の出版から20年経った今も変わらず、ギラギラと魅力を放っている名作が
"TOKYO TRIBE"だ!! 購入は渋谷のSANTASTIC!ショップやウェブ、Amazonから。
今号で紹介した話し以外にも色んなネタ元、裏話や昔の資料写真などを三太さんが紹介している、SANTASTIC!TV、是非YouTubeでチェック!!
【「TOKYO TRIBE」単行本はこちらから】
【「TOKYO TRIBE3」単行本はこちらから】
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