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さんちゃん

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2016年2月22日月曜日

TOKYO SARU CLUB VOL.272

香港で
毎週連載しているぼくのコラム
TOKYO SARU CLUBの日本語版。

今回は272回目!


(↓画像クリックで拡大できます)



Santa's Japanese movie's Classics


今週はぼくが選ぶ日本映画のクラシックたちをご紹介しますね。2016年の今年一月に
公開された『の・ようなもの のようなもの』。この作品はぼくが尊敬している森田芳光監督の
劇場デビュー作『の・ようなもの』の35年後を森田組の助監督を長年やられた山泰一さんが
メガホンを取って、森田映画ゆかりの演者が一同に介した正当派続編です。この映画の紹介文を
書かさせてもらった所、新聞にも載ってすごく感慨が深い気持ちになりました。この35年前の
『の・ようなもの』をはじめ、ぼくが長年愛し、影響を受けた日本映画たちを今週はご紹介させて
ください。


1『の・ようなもの』
森田芳光監督を意識したのは自分が高校生の時に観た『家族ゲーム』。なんてキッチュな映画が
日本にあるんだ!ととりこになりました。そして彼の前作を探したのが今作です。
とてもシュールな編集がされている部分があるんですが、若手落語家の(二ツ目)の志ん魚
(しんとと)の青春を描いた作品でもあります。
自分がまだ漫画家になれていなかった時に観たので主人公と自分が重なりました。

2『東京マリーゴールド』
市川準監督の作品が大好きです。東京の市井の人々の日常を静かに淡々と描く作風がすごく
気持ちがいいです。本当に監督が亡くなれて残念です。『夢売るふたり』の西川 美和監督に
あった時市川さんの映像とテイストが似ているのでたずねてみたらやっぱり氏の事を意識して
らっしゃいました。嬉しかったです。『夢売るふたり』もいい映画です。『東京マリーゴールド』は
林真理子さんの原作で2001年の東京に生きるOL(田中麗奈さん)の小さな恋の物語です。
淡々とすすんでいく物語なんですが、禁断の恋(?)を描く鋭いテーマも内包しています。
昭和から平成になった東京の町並みがフィルムに焼き付いています。
感傷的についついなってしまいます。美しい画です。

3『タンポポ」
監督の伊丹十三さんはわたしのヒーローの一人です。どの作品も好きです。『タンポポ』は
撮影日記の本も読みましたし、いつか自分も映画撮ってみたいなぁと夢想しました。
タンポポはラーメン屋を再建する話を縦軸に、いろんな「食」にまつわる話たちが横軸として
絡んでくる面白い構造の映画です。コラムニスト、イラストレーター、編集者、役者等々で
あった伊丹さんならではの豊富な知識がつまった作品です。

4『波の数だけ抱きしめて』
日本にトレンディドラマのブームというのが90年代あったのですが、この型を作ったのが
本作の監督ホイチョイプロダクションズです。ホイチョイは馬場康夫監督のプロダクション名
なのですが、実質馬場さん自身の事らしいです。
ホイチョイのファンが高じて一回馬場さんとご飯させてもらった事があります。本編のヒロイン
中山美穂もわたしの永遠のアイドルです。

5『チンピラ』
柴田恭兵、ジョニー大倉のチンピラ。竜二の金子正次が残した脚本です。昭和の渋谷の街が
写っている貴重な作品です。
これも大人になりきれない、プロになりきれない、どっちつかずの人々の青春潭です。


6『竜二』
公開前に死んでしまった不世出の映画人 金子正次の遺作にして大傑作。セリフを
よく覚えたもんです。「30になってエンコ(指の意)飛ばしてるようじゃ、この世界
馬鹿って言われんだぞ、馬鹿!」と金子は書いて、同じ金子が書いた「チンピラ」でも
30のジョニー大倉がその歳で悩んでた。今でいうと40歳の感覚。10年ズレた。

7『ガキ帝国』
監督の井筒和幸さんが好きで昔対談させてもらった事もあります。
この続編的な『岸和田少年愚連隊』、『パッチギ』も大傑作。
不良もののクラシックで『Tokyo Tribe』の参考にもしました。