井上三太の自伝的連載コラム TOKYO TRIBEの誕生 その【10】

19:36

2015

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さて
当連載はそのTTの誕生について
ぼくが振り返って語っていくコラムです〜
9話まではここから読んでくださいね


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【前回までのあらすじ】
21歳の時小学館から華々しくデビューした井上三太であったが、連載を二本ポシャリお払い箱に、、そこへ雑誌、宝島の
編集者から描き下し単行本を一冊出してみないか?という一声。アシスタントに払うギャラもない井上は苦肉の策で宝島で
アシスタントを募集。そこに応募してきたのが20代前半のパンク美少女だった、、、

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その日、ぼくは小田急線片瀬江ノ島駅に宝島のアシスタント募集で
応募してくれた女の子を向かいに行っていた。

片瀬江ノ島駅は小田急線の江の島線の終点で
駅は竜宮城の形をしているという
いささかシュールな作りで
ぼくの青春のモラトリアムを具現化したのかと
錯覚してしまいまそうな舞台であった。。。

脱線するが、ここの駅に
いろんな編集者が都内から
わざわざ会いに来てくださった。

創刊0号のQUICK JAPANを携えて
やって来てくださった赤田さんは
「これから創刊するこの雑誌で
三太さんに連載をやってほしいんです」と
頼んでくださった。

なかをパラパラみると
岡崎京子さんの漫画にはじまり
じつにぼくの大好きなサブカルチャーの世界がつまった
一冊ですぐに快諾しました。

それがBORN2DIEです。

のちに赤田さんもQJを離れて
ずいぶんと様相も変わりましたが、、
これは続いて行く雑誌のさだめですよね、、、

さて、
アシスタントの女の子の話。

なかなかにかわいらしいボブカットに
デニムのオーバーオールの女の子がやってきた。
ロックバンドのグルーピー少女といった
感じ

ステディな彼女がいなかった
ぼくは内心ニンマリ。。



仕事場でひと通りの作業を説明した後
彼女は
「実は、彼氏がパンクスで
バンドやっていて、、、
このアシスタントのバイト
あまり心良く思ってないんですよ、、、」

「えっ?汗
というと??」

「あたしぃ
ちゃんと説明したんですけど、、めちゃめちゃキレてて、、

あ、、彼の写真見ます?
今月号の宝島に載ってるんですぅ」

と言って
彼女は持参してきた宝島を見せてくれた

そこには
今月のライブコーナーに
小ぃぃぃぃさく モヒカンのパンクが
ライブしている写真が掲載されていた、、、
その写真では彼の人相をうかがい知る事は
出来そうになかった。。。

「今から彼に電話するんで
三太さん、、彼に説明してください。。」

「え!」
という間もなく彼女は電話をし始めた

(携帯のない時代なので、ぼくの家の黒電話から)

電話が繋がると彼氏
おむつがりのご様子

彼女も必死の攻防で

「だから〜〜〜、そーーゆーーのじゃなくてーーーー。。」

早々と言葉が尽きた彼女はぼくに受話器を差し出す、、、

コワゴワ受け取ると
受話器から
MAXのボリュームで
どこぞのパンクスが

「オメーーーイ!おれのオンナ
家に連れ込んで
ヤロうとしてんだろーー!!!!」



という絶叫がひび割れながら
ぼくの耳に飛び込んできた。。。


やれやれ、、、

【次回に続く】

1990年
岡崎京子さん、根本敬さん、桜沢エリカさん、朝倉世界一さんらと
六本木で漫画家DJナイトにて

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