自伝的連載コラム TOKYO TRIBEの誕生 その【8】

19:01

2014年


10月下旬

某日

Santastic!Wear事務所では2015年の
春夏の展示会に向けてスタッフが忙しくパソコンと
向き合っていた。

時計の針は9時を指そうとしている。

ぼくは腹ベコで誰かを夕飯に誘いたいのだが、
いつもにも増して忙しそうなスタッフたちは誰も
来てくれなさそうだ、、(笑)

なんて事を
思っていたら一通のメッセージが
機種変したばかりのぼくのiPhone6Plusに
飛び込んできた

「そろそろみんな集まっていますよ!
いつでもどうぞ。
飯も用意してありますよ」

”みんな”というのは映画TOKYO TRIBEの
キャストのことを指しているのだ。

おまけに「飯」もある

ぼくは準備をして
自分の事務所裏にある
雑居ビルのなかにある小さなbarへと向かった。


そこには海のYOUNG DAIS,
メラの鈴木亮平、スンミの清野菜名、
ハシームのパンダユナイテッド石井、
テラさんの佐藤隆太、そして
RAP指導のSIMONらがもう集っていた。

聞けば、今日は菜名ちゃんとDAISの
誕生日を祝う会なんだそうな。

すっかりプレゼントを忘れてしまったぼくは
少しばつが悪かったが、久々に
みんなと再会出来て嬉しかった。。。

後日、日活の千葉プロデューサーとその会の
話をしたら、「映画で人が集まって、撮り終わって、
その後また
そのような会が催されるような事はめったにないんですよ」
との事。

映画TokyoTribeのメンツの強固な絆を
感じ、うれしくなった。

亮平とSIMONが
役者とラッパー、立場は違えど
年の近いモン同士で自分らの将来について
熱いトークをしていたり、

恒例の佐藤隆太さんが漫才師の相方のように
石井ちゃんをイジっているのを
眺めながら、、、

例によってぼくは
TOKYO TRIBEを
描きはじめた日の事を思い出していた。

麹町の宝島社で
描き下し単行本、一夏を
かけて書き上げて、200p

ハードカバーの豪華本で
いくかも案も編集者から
飛び出し、ぼくは
またとないチャンスに
舞い上がっていた。

ほとんど知名度のないぼくの
描き下し単行本を出版してもしょうがないので

宝島誌で4回にわたって
毎回4pくらいの予告編漫画を
載せてもらう事が決まった。

半蔵門線に乗り込んだぼくの
頭にはすでに
タイトルが浮かんでいた





トーキョートライブ





迷いはなかった。

パリ生れだけど、
トーキョー育ちのぼくが
描く、トーキョーに
巣食う若者たちの
生態を描く
不良漫画のネクスト・ジェネレーションを
目指そう。

当時社会で起きている様々な出来事
、たとえばオウム真理教とかも
パロディにして
入れこもう
まるでガンボスープのように、、、

ガンボスープは当時
流行っていたHIPHOPグループ
アレステッドデヴェロップメントが
自分たちのアフリカの要素等も
ごった煮に入った音楽を表現する時に
使っていた言葉だ。。


渋谷に降り立ったぼくは
町中で友達のラッパーに
遭遇した

「新しい漫画のタイトル
『トーキョートライブ』にしようと
思ってるんだけど、どお?」

「いいじゃん!
トライブコールドクエストみたいで!」


再びぼくは
電車に乗り込んで
中央林間を目指した。


その車内で
湯水のように
アイディアが

湧いて来た。


続く

You Might Also Like

0 コメント